育毛剤とＯＥＭについての不思議

世知辛い世の中ですから、各製造業界では、OEMというシステムが盛んに行われています。
このOEMとは何か？というと、Original Equipment Manufacturerの略で、簡単に言ってしまえば、他者製品をカスタマイズして自社製品として売る事です。
※ウィキペディアでもっと詳しく説明しています。

元の商品を作っているところをOEM元、その商品を利用して販売しているところをOEM先といいます。

OEMの良いところは、販売先にとって、開発費がかからない事が挙げられます。
販売元としては、販売網が拡大する事で、自社製品を大量生産出来る事で出荷数を確保し、コストも下げられるというメリットがあります。

育毛剤にもOEMは普通に行われており、パーケージは違うけど中身は同じだとか、元の中身に何か付加価値が付けられて売られていたりするのです。
ボトルには、製造元と販売元の表記がされているので、製造元と販売元の名前が違う場合はOEMの商品と言う事になります。

しかし、通販で売られている商品だと、商品を手にとって確認できません。
サイトなどに製造元販売元が表記されていれば良いのですが、無い事も多いので、使用する側としては、困った事態になる事もあるのです。
これが、インターネット通販が盛んな育毛剤でのOEMのデメリットでもあります。

例えば、A社の商品を買って、合わなかったから別のB社の商品をネットなどで買った場合、届いてみたら製造元が同じだった、という事も起こり得るのです。

では、OEM商品を消費者が手にする場合には、どのようなメリットがあるのか？というと。
商品を安く手に入れる事が可能になります。
通常、商品の価格には、開発費などが含まれているものですが、それが省かれる分安く販売されるからです。
実際、製造元が同じ商品を売る場合には、価格が高くなってしまう事がよくあるのです。

普通は、直販だと価格が下がると思いますが、そうならないのがOEM製品の面白いところです。
価格の逆転現象は、各メーカーの販売力に関係があります。

販売元は販売力が高い会社が多いので、数を多く売れますが、販売力が無い製造元が売る場合には、少ししか売れないので、価格が高くなってしまうのです。

しかし、インターネット通販で高い育毛剤を買って、とても気に入ったので、探してみたら他の安い商品が同じ中身だった、などという事もありますので、一概にOEMも悪いとは言えません。

世間では、とても多くの種類の育毛剤が売られていますが、一度手にとって、製造元や販売元の確認をしてみる事をお勧めします。