8話 : 久しぶりの飲み会②

ドリンクを取りに行くという達也についてきた俺は
達也の実力を目の当たりにすることとなる。

男女にかかわらず、進行方向にいるほとんど全ての人物が達也と挨拶を交わすのだ。

おかげで達也はなかなかカウンターにたどり着けない。



      友人:「おう、達也久しぶり!」
「ああ、元気?」


       友人:「達也ーこないだありがとねー!」
「いいよ、また言ってね。」


       友人:「あ、達也くんだー!」
「うーす!」



声を上げる者、肩を叩くもの、軽く会釈する者…

どの声にも達也は的確な返答をしている。

これにはさすがの俺もびっくりしてしまった。


俺も、自分でいうのもなんだが男女ともに友人の多い方だと思う。

行きつけの居酒屋なら、いつ行っても誰かしら話のできる人間がいるし、
SNSを始めようものなら開始直後から軽く3桁のコミュニティを繋げることができる。

しかし達也のそれは一味違った。


友人、というよりは ファン と言ったほうがいいのかも知れない。

どの顔も 達也に憧れている、一方的に大好きだ というような顔をしているのだ。




「君は何飲むの?」


達也の人気に圧倒されているうちにカウンターに到着したようだった。

「あ、ああーえっと、ジーマでいいかな。」

まだ宵の口、俺は軽めのお酒にしておいた。
スタッフが開いたジーマを2本出してきた。


「あ、待って・・・」

「いいよ、友達なんだ。」


達也はにっこり笑って俺の肩を軽く叩いた。


「何か食べようよ、忠義くんお腹減ってたみたいだし。」


低い声にこわもての顔、だけど話し方はソフトで優しい。気遣いもできる。

同性の俺から見ても達也がモテることは明らかだった。




多分、俺よりもずっとずっとだ。




それに、達也は額が狭くてコシの強そうな髪型をしている。
パッと見、針金のようだ。
それをスタイリッシュにセットしているのもまた男らしさを引き立てる。


「いいなあ、俺もそんな髪型してみたいよ。」


なんとなく親しみを込めて話を振った。

ブッフェ台には美味しそうな料理が並んでいる。
達也は俺にもさっと皿を手渡した。


「えー、固くてゴワゴワで大変だよ。面倒なときはキャップかぶっちゃうんだ」



「俺猫っ毛だから羨ましいよ。」

「何言ってんの、可愛い髪型できるじゃん。スーツにも合うし。」

(いや、まあ、可愛い系狙ってた時もあるけど・・・そんなことよりもだな・・・)


「あ、あれでしょ、髪の毛細いから禿げちゃいそうって思ってんでしょ」

「 ぎ く っ 」

「だーいじょうぶだよ!そうそう禿げたりしねえよ。
 それに
禿げたらデニーロみたいになればいいだけじゃん。」



達也にバンと背中をたたかれた。



なんだかよく叩いてくる奴だ。
だが嫌な気はしない。



むしろ、情けない話になりそうなところを励まされた気さえした。



「そういえばここのマスターがさあ・・・」


にこやかに話す達也の話を聞きながら、俺はぼんやりと考えていた。




(俺は、自分が禿げる心配をしているんだな。)


(しかも。)



(ある程度実感を持ったうえで、だ。)





達也の話は続いている。


ブッフェ台のむこう側にいる女性達がこちらをみてそわそわしているのがわかった。


達也はそんなこと気にも留めない。
忠義たちにもって行く料理を取り終えた俺たちは席の方に歩き始めた。


なんだか達也とはこれからも長い付き合いになりそうだ。

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