長居は無用！ オフィスに潜む　ハゲになる5大リスクとは？

欧米で生まれた“ワーク・ライフ・バランス”という言葉は、ここ2、3年のうちに日本でもよく知られるようになりました。

この概念は、今までの仕事一辺倒のライフスタイルを改め、私生活も充実させようという意味です。

これは、従業員を下手に長時間残業させるよりも、早めに帰らせ公私のバランスをとらせたほうが、労働生産性が向上することに、企業が気付いたからでしょう。
慢性疲労症候群やうつ病のような健康リスクの防止や、女性人材の活用という見方もありますが、「いかに生産性を維持しつつ残業時間を馴滅するか？」が、本目的のものです。


実際、夜遅くまで働くことはメリットよりもデメリットのほうが多く、ある調査結果によれば、平均帰宅時刻が夜9時を超えると、慢性疲労度が高まり、月の残業時間が45時間になるあたりから、健康障害の危険性が出てくるのだとか。

仕事の細かいミスも午後7時過ぎから増え始め、そのミスをリカバーするために、また残業という悪循環に陥っている人も、少なくはないのではないでしょう。



遺伝的に根っからの夜型人間でないかぎり、大抵の人は夜に労働するようにつくられていません。

さらに薄毛防止のためにも、残業・・・つまり「オフイスビルに長居」することは、良いことが1つもないのです。

それには、大きく5つの理由が挙げられます。

“オフィスに長居”がハゲまっしぐらになる5つの理由〈ワケ〉

①高すぎる気密性
インテリジェントビルは持にそうですが、オフィス空間は気密性が高すぎる傾向にあります。
換気の役割は、社員が窓とドアを開け閉めする代わりに空調装置が担っていますが、メンテナンスがおろそかだと、そこからは有害な粉塵やカビの胞子が吹き込んでしまうことに。

社内がパーテイションで区切られていると、換気効率が低下し、二酸化炭素がよどみやすく、さらに、気密性が高いがゆえに、無機建材から放たれる放射性物質(ラドン等)、インフルエンザにかかった社員からのウィルス、女性の化粧から発散される化学物質の粒子が、滞留しやすくなります。

②シックピル症候群　参考ＵＲＬ
ビルの建材に使われた有機溶剤、や揮発性有機化合物が室内に揮発し、それを吸引し続けることで、頭痛やめまいなどの症状が起きることがあります。

③心理的な影響
鉄筋コンクリートの建物は、心理面にネガティブな影響をもたらしやすくなります。
学校の校舎を対象にした調査では、木造校舎に比べ鉄筋コンクリート校舎に通う生徒のほうが、不安傾向や抑うつ性が高く、教師についても、鉄筋コンクリート校舎のほうが、気力が減退しやすいというデータが出されています。
このことは、オフィスビルも例外ではありません。

④低周波音公害
人間の可聴域外の低い周波数音が、イライラした気分や肩こりを引き起こす原因となることがあります。
エアコンの大型室外機ような、予想もしないものが低周波音の発生源となり、対処が難しいのも特徴。
窓を開けると影響がやわらぐごとがありますが、最近のインテリジェントビルは窓が開けられないところが大半、逃げ場が少ないのです。

⑤体温の低下
これは、内装の一部が打ちっぱなしコンクリートの建物に限られるかもしれませんが、むき出しのコンクリートが室内にいる人間の体温を奪い、心身の不調を引き起こすことがあります。
コンクリートに含まれるラドンのような放射性物質の発散も、比較的増加する傾向が。

コンクリートのケージと木質のケージに分けて、ネズミの仔を飼育した実験によると、
木質ケージは80パーセントの生存率だったのに対し、コンクリートのほうが生後10日の生存率が10％を切る低さだったとか。

こういった、オフィスビルそのものからくる複合的な害は、人体の免疫力が高い日中は、それほど実感がありません。
しかし、夜になって疲労とストレスかたまり、免疫力が下がってくると、徐々に心身を侵食し、発毛環境を悪化させてしまいます。

残業のもう1つの問題

それは、「遅寝遅起きが習慣づいてしまう」ところ。

人間は「夜の9～10時に寝て、夜明け頃に目覚めるようプログラミング」されています

これは、原人の頃から十何万年と続いてきた生活リズムであって、照明器具が発明され、終夜営業のコンビニができたからといって、簡単に変われるものではありません。

遅くまで残業し、さらにそのストレスを解消するつもりで、帰宅前に飲み屋で一杯・・・などというライフスタイルは、軽い自殺行為にほかなりません

髪の毛は、持ち主の不摂生に愛想をつかして、毛根から脱走してしまうでしょう。

このことから分かるように、“ワーク・ライフ・バランス”の本来の目的とは違う視点で、残業は極力しない方が良いのです。
つまり、“ワーク・ヘアー・バランス”というワケですね。

オーバーワークはどう処理するか？

長く社会人をしていれば、社運を賭けた製品開発が山場を迎えていたり、成長めざましいベンチャーに役員として就任したりなど、どうやっても長時間労働にならざるを得ないことがあるでしょう。

1年のうち、トータル3～4週間程度であれば、身体と頭髪の健康を損なわずに、乗り切れるかもしれません。
これが、何ヶ月というスパンだと、抜け毛の量はレッドゾーンを振りきり、薄毛は加速度的に進行してしまいます。

このような、避けられない忙しさという試練に直面した場合は、どう切り抜けたら良いのでしょうか？

やむを得ない理由があって業務がオーバー気味になったとき、デキるビジネスマンなら疲労が蓄積しやすい残業でなく早朝出勤を選びます。

これは、始業時間より早くに自主的に出勤し、まだフレッシュな気分で頭脳も冴えているうちに仕事にとりかかるというもの。
早朝出勤は、深夜に及ぶ残業よりはるかに合理的で、生理学的にも望ましいワークスタイルであり、1つの解決法として有効です。

しかし、これでも、オフイスビルに居る時間が結局長時間にわたるという点では、薄毛対策の大きな課題となるでしょう。

早朝出勤でも避けられない“長居”を打開するには？

早朝出勤をしても、オフィスに長時間滞在になってしまう・・・。
それを打開する、とっておきの秘策があります。
それは、「仕事をを家に持ち帰る」こと。

日本人は、残業を好む割に、「仕事を家に持ち帰る」ことを何となく避ける傾向にあるようです。
しかし、家でもできる仕事は家で済ませることで、オフィスビルに留まる時間が減るだけでなく、必然的に、社内で生じる対人関係からくるストレスも減ってきます。

得意先からの電話や、部下からの相談事といった中断要素もないので、1人でできるような事務仕事なら、かえって職場よりはかどるくらいでしょう。

オフィスで残業していたらできないであろう、家族とのコミュニケーションの時間も、仕事の合間に持つこともできます。

「仕事を家に持ち帰る」を具体的にするは？

(ア)　勤務先に、テレワークのような在宅勤務を推進するシステムがないかをチェックし、整備されていたら徹底的に活用する。

(イ)　テレワークのシステムがない場合は、自分が受け持っている仕事のうち、単独で処理でき、(顧客データの外部持ち出しといった)セキュリテイ上の問題がないタスクをピックアップし、それを家に持ち帰る。

企画書の草案作成や、ウェブメディアからの情報収集など、職場の雑音がない自室のほうが効率アップする仕事は、結構あるものです。

　タイムスケジュール例
スケジュールがタイトな間は、起床時間を午前4時台にし、頭脳が正常運転しし治める1時間後の午前5時頃～7時半まで、もしくは、帰宅後の夜8時～10時までを、持ち帰り仕事にあててみるなど。
(前日午後10時には床に就いていることが前提。睡眠時間5時間以下の「短眠」は、育毛上推奨できません。)

さらに、会社のメールは私用パソコンのメールアドレスに転送されるようにし、昨晩の退勃後に届いた取引先・上司などからのメールは、翌日早朝に返事をするようにすれば。
忙しい時期であっても、過剰な残業にはならないハズです。


これらはオフィスに勤める人に向いている方法であり、業種・職種・環境によって、実践が難しい人もいると思います。
ただ、気密性の高いコンクリートのビルに、長居することは良くないということだけでも、念頭に入れておいてください。
将来、アナタの毛髪の生き残っているか否かは、アナタの行動にかかっています。