フィナステリドとはハゲ、薄毛治療に大きな効果と実感をもたらした最強成分

育毛剤の有効成分の一つとして、広く知られているフィナステリドという成分があります。
フィナステリドは、男性型脱毛症(AGA)の治療薬として、世界各国でプロスカー、プロペシアの商品名として販売されています。
日本ではプロペシアとして販売され、ＴＶＣＭなどでもよく聞くようになりましたよね。

薄毛治療などをしていると必ず目にする成分で、それだけ利用されている有効成分ということが伺い知ることが出来ますが、具体的にどういった成分なのかここで解説したいと思います。
※プロペシアとは？

フィナステリドの歴史

フィナステリドの開発が始まったのは1991年で、翌年には前立腺肥大に効果のある薬として認可されました。
開発当初は、脱毛症に対する治療薬という認識はされておらず、後の研究によって脱毛に対して効果があることが証明され、1997年12月に正式に脱毛症にも効果がある有効成分として認可されることとなりました。

現在では前立腺に対する効果よりも脱毛に対する効果の方が有名になり、世界60カ国以上で承認されることになりました。

フィナステリドの働き

フィナステリドは、アメリカで経営をしているメルク社が開発した抗アンドロゲン薬に属する薬の一つです。



その効果は、男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロンという別の男性ホルモンに作り変える酵素、2型5-αリクターゼの働きを阻害するというものです。

主に前立腺の疾患や脱毛症の治療用として用いられるもので、前立腺肥大症であれば低容量で、前立腺癌には高容量で用いられています。
前立腺の疾患というのは、ジヒドロテストステロンが前立腺の受容体と結びつくことによって、前立腺の成長を促され、肥大や癌という症状へ繋がります。
そこで、フィナステリドによって還元酵素の働きを弱めることで、正常な前立腺になるように促されるというわけです。

偶然の発見が脱毛症の解決に！

何故、前立腺の薬が脱毛症に対して効果が出たのかというと、ジヒドロテストステロンが前立腺の受容体のみならず皮脂腺の受容体にも影響し、皮脂の過剰分泌を促して皮脂によって毛穴を塞ぎ脱毛を誘発する作用を止める効果があったからです。

原因となる物質が同じであったため、その作用を抑える薬は結果的に別の症状にも効果を発揮したということです。

その効果も驚くほどの結果を出しており、プロペシア（フィナステリド）を１年及び３年服用した方の頭頂部の改善効果の臨床データを日本MSDが公表しています。

※　http://www.propecia.jp/secure/

フィナステリドの副作用

気になる副作用ですが、フィナステリドは脱毛症の対策として服用するにあたり、副作用の危険性が非常に少ない成分です。

前立腺の疾患で服用するよりも低容量で用いられるということがその理由で、実際に重篤な副作用が発生したというような報告はされていないということですが、メルク社の日本法人であるMSD社は性欲の減退、勃起機能の低下の他、頻度不明ではあるものの肝機能障害の発生の可能性を挙げています。
※詳しくはこちらのページで説明しています。

入手に関して

医師の処方が必要となります。
個人輸入業者などからも低価格で手に入れることが可能ですが、副作用の可能性は薄いとはいえ絶対に無いとは言い切れないものですので、医師の診察を受けた上で正式に処方してもらうことが望ましいでしょう。